3年前の新人王が逆襲のゴングを鳴らした。阪神高山俊外野手(26)が、2年ぶりの猛打賞となる3安打1打点と気を吐いた。今季4試合目のスタメンとなる7番左翼で出場。6点リードの2回、一巡して巡ってきたこの回2打席目は右前適時打を放ち、一挙7点のビッグイニングを締めた。

鋭いスイングだった。2死一、三塁の場面。1ストライクから広島アドゥワの変化球を強振すると、打球は右翼にはずんだ。「(スタメンは)だいぶ久しぶりだったんですけど、まず結果が出たことは良かった」。5回に右前打を放つと、7回には内角低めの変化球をすくい上げる“ゴルフ打ち”で中前打に。21試合ぶりの先発出場で17年6月2日の日本ハム戦以来、ちょうど2年ぶりの猛打賞で存在感を発揮した。

チームのピンチも高山にはチャンスだ。不動のレギュラー福留が前日1日に「右ふくらはぎの筋挫傷」で出場選手登録を抹消された。ぽっかりと空いた左翼のポジション。矢野監督は「もう1回、レギュラーに返り咲くというのを目標に置いていると思う。アイツにとって本当に大きなチャンスがきていると思う」とハッパを掛けた。

進化しつつある。昨秋キャンプでは高く構えていたバットを上下に動かしてタイミングを取るなど新たな打法を試行錯誤。守備でも筒井外野守備走塁コーチから「アクセントを付けていこう」とアドバイスされ、動きを見直した。ボールの追い方、目線のやり方からメリハリを意識。レギュラー奪還へ総合力アップを目指した。

「だいぶ出遅れているのでまだまだです。今日は今日で終わったので、また次、試合に出られたら頑張りたいです」。5月29日の巨人戦では、代打満塁サヨナラ本塁打の離れ業をやってのけた。急激に注目度も増してきたが、表情を緩めることはない。苦しんだ時間が長かったからこそ、一喜一憂はしない。交流戦では福留の穴を埋める活躍も期待される。1歩ずつ前進し、完全復活を期す。【桝井聡】

◆高山の猛打賞 17年以来2シーズンぶり。前回もくしくもこの日と同じ6月2日で、日本ハム戦に「3番左翼」でフル出場して3安打だった。なお高山の猛打賞は、新人だった16年に13度、2年目の17年に3度あり、今回が通算17度目。

出典:https://www.nikkansports.com/baseball/news/201906020001033.html